小欄の読者様方のところで、立て続けに道具泥棒の被害があったようです。
建築現場や職人さんの自宅駐車場の車、倉庫の施錠を壊されて、相当額の機械工具が持ち去られるという犯罪被害です。
コメント欄で、被害者の方が犯人を呪って書きこまれた言葉を見ました。
普段は、そういう言葉は使われそうにもない方なだけに、その辛さがひしひしと伝わってきて、いたたまれなくなりました・・・。
被害を補うだけの金額を工面するのに、働いて働いて、どれだけの月日がかかるでしょう。
それだけのお金があれば、かわいい坊やをテーマパークに連れて行ってあげることも出来たかもしれません。
ただでさえ厳しい職人さんの生活を破壊する犯罪は、絶対に許せません。
さて、このようなことが相も変わらず頻発する原因をいくつかあげてみます。
1、 犯人の幼稚な利己主義。
2、 現場作業の機械化による、高価な工具の種類と数の増加。
3、 盗難品を転売しやすい環境。具体的には、特にネットオークション。
3、については、社会環境の変化に対応して、法整備や捜査手法が追いついていない。よって、行政の怠慢という人災の側面もあると思います。(ん?どっちみち、もともと人災か・・・。)
繰り返しになりますが、機械工具を盗まれると、職人は、生活を破壊されます。
もし実際に被害にあったらと思うと、恐ろしくてたまりません。
このような中、個人的な自衛の努力だけでは限界があると思うので、ここでひとつの方法を提案させて下さい。
前に一度どこかで同じことを書いたことがあって、過去に似たような試みがあったということをtoshikaneさんから伺いました。しかし、その当時とは、上記の2、3、の点で、状況が全く変わったと考えます。
さて、まず、メーカーさんは、製品の本体に付属して、「不正転売防止用タグ」を交付します。
本体のシリアルナンバーを記載し、偽造防止加工を施します。
タグには、以下のことを明記します。
「このタグは、本体とは別の場所(自宅等)に厳重に保管してください。」
「転売の際にタグの添付がなければ、盗難品である可能性を疑われます。」
(↓自宅に保管の図。例えば引き出しの中とかね。)
で、理想的には、法整備ができたなら、
「タグの添付なくして、古物商、ネットオークション、露天商等で、不特定多数に向けて売却しようとする行為は、法律で禁じられています。違反した場合は、処罰の対象となります。」
・・・ってね。
↓ ネットオークションにこんな写真が載っていたら、
あれ?! タグがないじゃん、盗難品じゃyないの? ・・・という仕組みです。
あ、そうそう、本体にも忘れずに、
「不正転売防止機能装備品!!」
「購入時に不正転売防止タグを同梱しており、正当な所有者様が保管しております。」
って、目立つようにね。
この方法のメリットは、
・メーカさんのコスト負担が少ない。と思うたぶん。
・法整備を待たなくても、ネットオークションの主催者の協力で、運用できる。
・オークション主催者の協力がなくても、利用者の良心で判断する有力な材料となる。
・シリアルナンバーの管理が向上して、盗難の際に、追跡が可能となる。
僕は、既に、この方法を採用できないか、工具のメーカーさんにお願いしてまわっています。これからも、しつこく言い続けようと思っています。
皆さんも、もし良い方法だと思ったら、地元の営業マンさんにお願いして下さい。数は力になりますので。 僕ひとりだと、軽く無視されますから、たぶん・・・。
また、もっと良いアイディアのある方は、是非教えてください、お願いします。
そうそう、メーカーさんにもメリットがないといけませんよね。
ありますよ。
盗難の被害に遭うと、ユーザーは防犯に対して、ますますナーバスになります。
盗難防止効果は、商品の大きな付加価値になりますよ。
しかも、被害者の方が仕事をするには、もういちど道具を買いそろえねばなりません。
充電池の互換性の問題もあり、普段は乗り換えが難しくても、まとめ買いなら盗難防止機能付きのメーカーを選ぶことも考えてしまいそうです。
他社のシェアを切り取る、チャンスかもしれませんよ。
最後に、もうひとつ。
プランBもあります。
窃盗犯をもっと重罪にして、当分は檻の中に入ってもらう。
お巡りさんも、もっと本気で捜査する。
・・・これらの方が、効果はありそうですけどね。
ではでは。