Quantcast
Channel: 大工かたさんの七転八起
Viewing all 778 articles
Browse latest View live

「卒業」について。

$
0
0

 先日来、みなさんから有難いコメントをたくさんいただきました。


 厚くお礼申し上げます。



 さて、その中で、自営大工さんとしての先輩の立場から、えぞ大工さんが、ある工務店社長さんのこんな言葉を紹介して下さいました。


「商売やるんなら大工を卒業することだな。」


「職人が駄目なのではない。卒業するんだ。」



 これを読んで、自分の思うところを率直に紹介させていただきたく思います。



 僕にとって、「商売をやる」のは、目的ではなくて、手段です。別に、どうしても工務店の社長になりたいわけじゃあない。


 では何の手段かというと、大工仕事を、自分なりに工夫を凝らして、楽しくやる為の手段です。



 楽しくといっても、チャラチャラした意味ではありません。


 意味のわからない矛盾した設計や、儲けや流行に振り回されたような家造りではなくて、自分の経験と能力を力いっぱいに発揮して、思い切り大工仕事がしたいのです。これが目的です。


 そうするときっと、自分もお客さんも、楽しい。これが、究極目標。



 そのあたりは、あまり説明しなくても、何のことか、よく解っていただけるような気がします・・。



 で、その目的の為には欠かせないのが、材料や設備、人員を確保するための利益。


 利益は、仕事の質を上げるために必要な”自分の時間”を確保する為にも是非とも必要です。



 商売が目的ではないと言いましたが、商売をするにはするわけで、商売するなら利益を忘れてはいけません。利益が無いと、関係するみんなに迷惑がかかり、家庭の運営にも行き詰まり、お客さんにも十分なサービスが提供出来ません。



 利益の他に必要なのが、お客さんのご希望を叶えるために、直接取引出来る、元請けの立場です。思い描く家造りをする為には、工事全体を自分で直接差配することも必要です。



 ・・・そんな理由で、困難だとは知りつつも、自分で店を持って、切り盛りすることに、挑戦し続けている訳なんです。



 ただ、覚えが遅いんで、出世が遅れているんですけどね(笑)。


(でも、生き残っては、います。)



 いつの間にか手段が目的になってしまって、はじめの目標を見失ってしまう。という話は世間に多くあふれていると思いますが、僕は、上のような目的を忘れたことは、一度たりともありません。


 

 そんなわけで、「大工を卒業」という言葉を、一体自分なりにどういうふうに理解すれば良いのか、いま、迷子ちゃんになっているところであります。


 そもそも、一棟墨付けして起こしたことが無いので、見習いを卒業したかどうかすらも怪しいですし・・・。


 ・・・墨付けも、やはり自分で元請けをしないと、ほぼ、挑戦出来ないんですよね。




 あと、僕の親方が昔、ボソっと言ってました。


 「道具を手から離したら、現場の痛みはわからなくなるものだ。」



   

 これが頭から離れなくて、道具を置くということは、まったく考えられないんです。




 とにかく、本当にいちばんやりたいことは、大工仕事と家造りです。


 極論すれば、他のことは、その為の手段に過ぎない。



 以上が、僕の、仕事に対するスタンスです。




 それでは、現実に戻ることにします。 


 

 皆さん、ありがとうございます。かさねてお礼申し上げます。 ではでは。



 






 









 

 


効率化と危機管理。

$
0
0

 最近いつだったか、蟻さんについての研究成果が、新聞やネットニュースに載っていました。



 個体の動きを詳しく観察すると、働きアリの中には、役に立つ仕事を何にもしていないヤツが必ず一定の割合でいるのだと。ただウロウロしているだけ。浜ちゃんですな。



 でも、群れの中から働き者を取り除くと、怠け者の一部が働き出して、浜ちゃんの割合は変わらないのだそうです。逆も同じで、浜ちゃんを取り除くと、働き者の一部が浜ちゃんになる。


 そんで、浜ちゃんの割合が適切な群れは永く繁栄するのに対して、浜ちゃんが少なくて働き者が多すぎる場合は、アクシデントに弱くて、ちょっとしたダメージがきっかけで、群れが衰退してしまうのだそうです。



 (この話、如何にも新発見の事実のように書いてあったけれど、昔から有名な話でしょうに。子供の頃から、何回も読んだことがあります。報道って、いい加減だなあ。)




 さて、前から気が付いているのだけど、効率化と危機管理って、殆どの場合は相反します。



 友人の中に、とある病院の看護師長がいますが、大勢居る部下の中の、たった一人の看護師さんが体調を崩して休職しただけで、シフトに無理が生じて、自ら夜勤の穴埋めに入るしかないのだそうですよ。



 人件費にロスが出ますが、やや過剰な人員を配置しておけば、無理なく対応出来るはずです。



 もっと解りやすい例を出すと、消防車や救急車の数を増やせば、災害のときには対応し易いけれど、

普段平穏なときには、税金を喰うだけです。



 僕が思うのは、良い悪いでは無くて、バランス感覚の問題。


 効率化と危機管理とは、バランスをよく考えて、両方に気を配るべきだと思うのです。



 ところが、現在の経営者さんのやり方を見るにつけ、効率化だけに気を取られ過ぎな気がします。



 大工の仕事でいうと、工具のバックアップ機を準備しておいたり、ひとつを使い回せば済む小物を、現場のあちこちや車の中に複数用意しておくとか。



 ときには有効な無駄もあるので、無駄無駄と切り捨てる考え方を、あまり安直に適用しないようにした方が、いいような気がしますねー。



 効率化を考えるときには、必ず危機管理の面にも気を配って、バランスよく検討しましょう。

 もちろん、逆も同じです。



 と、僕はそう感じるのですが、みなさんは如何でしょうか?





工夫の余地は常にある!

$
0
0

 若い大工さん(見習い歓迎)を雇いたいのですが、なかなか見つからずで、相変わらず、ひとり工務店やっとります。


 そんな僕が経営哲学とか言うと、鼻で笑われてしまいそうですが・・・いちおう、規模は小さくとも、毎日が判断の連続なので、考え方にそれなりの根拠が無くては、とてもやっていけません。



 そんなお題目の中のひとつで、以前からときどきこのブログにも書いていることがあります。



 それは、 「取引相手に損をさせない」 こと。  出来れば、得をさせてあげたい。


 言い換えると、「いかにして相手に儲けさせるか」ということを、常に考えて商売しています。



 変ですか? 変じゃないですよ。 



 理由は簡単で、相手が、みんなが、こう考えてくれたら、きっとみんな儲かってハッピーになるから。


 そんで、「みんなにして欲しいと思うことは、まず自分からやりましょう」と、子供の頃から習ってます。


 だから、やるんです。



 ただし、その為に自腹を切っていたのでは、当然、すぐに潰れてしまいます。なのでここで、頭を使うなり、努力をするということが、必要になってくるわけです。


 

 その覚悟さえ出来れば、今より、もっと工夫できることは、なんぼでもあります。その気になれば、毎日のようにでも見つかるものです。


 

 難しいことではありません。



 例えば、いま取りかかっている手間受けの工事では、現場から出るゴミの処分費用を今まで以上に減らして、元請けさんの経費を節約しようと、取り組んでいます。


 まず、旧来同様でしたが、ゴミ箱を作って、ポイポイ入れるときに、勝手に分別出来るようにします。箱が4つで、廃プラ混載、木くずベニヤくず、燃料木、ボード、です。


 


 綺麗な木くずは燃料として、引き取り手に渡します。これで相当、ゴミ箱の嵩が減ります。

 

 ボードは、詰め方で嵩が減ります。


 ベニヤのくずも、同様です。


 廃プラは、特にビニル類を袋に詰めて、膨らまないようにします。


 他に、段ボールは折りたたんでヒモで縛って、廃品回収に出します。



  で、土台引き時に設置した2基のゴミ箱の中は・・・


 



 木くず入れは、木くず鋸くずベニヤのみで、まだ底の方だけです。


 廃プラも、まだまだ入りますね。


  

 産廃の引き取り賃も安くはないので、効果はあるでしょう。


 更に、収集業者がヤードで分別するにも、既に殆ど分別出来ているので、手間が助かるハズです。



 ちなみに、現場で仕事しながら分別することによる余計な手間は、殆どゼロと感じます。



 この作戦の弱点は、せっかくここまでやっても、大工が逃げて仕上げ工事になった途端、各業者さんが空き箱や梱包の養生材なんかをフカフカの混ぜ混ぜでカンカンに放り込んで、すぐに山盛りにしてしまうことです。

 

 それを強力に指導する権限は僕には無いし、そもそも現場に居ないので、ここから先が未完成ですねー。何か編みださないと。



 まあ、要するに、我田引水の綱引きは、疲れるし、面白くないから嫌いなんですよ。



 出来るだけ譲って、アイディアをしぼって、しかも自分も損しないようにする。



 日々そのようにしていると、いざ自己主張しなきゃいけないときにはですね、控え目に言っても、ちゃんと真剣に耳を傾けてもらえるものです。


 そういった僕のやり方とか、工夫でお互いに得をしていることとか、それがよく理解出来ない人とは、適当に距離を置けば、問題ありません。



 いまさら、我慢してまで、面白くない人と一緒に仕事するのは、もうやめた! って感じですか。




 自分のことはよくわかりませんが、ひとりで仕事しているぶん、だんだんと変人になっていってる気が・・・・。それも親方の資質?(笑)。


 

また、変なこと思い付きました。

$
0
0

 今日は、小動物(爬虫類ですが、かわいいやつです)を車で轢いてしまい、凹みました・・・。



 さて、先日、自分の建前で、2Fの床パネルを打つとき、エアが追いつかなくなりました。


 (今どき大抵は、そうなるっすよね。)



 で、「コンプレッサーが止まるまで、しばらく待とうよ。」


 と言ったのですが、鉄砲隊の人が、なかなか打つのをやめてくれません。あらら・・・。




 半分くらい浮いた釘を、別の人が玄能で締めて追いかける状態。


 こうなると、もう釘打ち機じゃなくて、「釘置き機」ですよ。


 まあ、バタバタした建前ばかりが多くなりましたから、皆さん癖なんでしょうねー。




 で、それなら考えようじゃないか! ということで、もう一度、「汲み上げ待ち」作戦の他にですね、エア不足解消の有効な手段が無いか、考えてみました。



 うーん・・・・・・あ、思い付いた!



 こんなのどうでしょう。



 前提 : 直圧チャック付マックス44気圧コンプ  と  連結ホース


       を持っている人が、複数人、建前に来ていること。


 新たに必要な冶具 : 44気圧ハブ


 

 ハブ とは、架橋ポリの給水工事に使うヘッダみたいなものを想像して下さい。


 44気圧メスカプラは実勢価格4000~5000円くらいなので、4ツ口だと25000円くらいで出来るかな?

 (シリンダは逆ネジ加工のみなので、大した加工は無いと思う。)


 これがあると、4台までは直結出来るので、タンクの容量は44Lとなり、米俵式5連タンク(27L)に比べて、ずっと少ない費用で大容量化できます(人の持ち物を当てにしているので、ちょっとずるいけど)。


 ↓ イメージ図(笑)



 これで、釘浮き発生までの連打本数は、かなり伸びるのではないでしょうか。



 もちろん、汲み上げ自体は電源の容量で制限がかかるので、あくまでも連続釘打ち作業完了までの逃げ切り、という眼目ですけど。


(電源が2回路なら、2台は運転、残り2台は取り出し口付き増設タンクです。)



 今週の土曜に応援に行く現場は、たぶん連結コンプ3~4台と、ホース2~3本は既にあります。


 なんなら、ハブには日立やマキタのチャックもズラリと付けとこうか。



 本気でやってみても良いけれど、何処にハブ製作依頼すれば良いのでしょうか?


 やっぱりあそこ??



 理論上は6台でも10台でも繋げるので、面白そう!



(どんどん、本来の仕事から、かけ離れて行く気が・・・。)

 

論より証拠。(予告編)

$
0
0

 昨日の話の続きです。


 コレなーんだ?



 ってやんでい!ガタガタ言ってても、仕方がねえや!

 

 ・・・論より証拠ということで、早速調達しました。


 44連結ホースの2~4台仕様。



 オスカプラ2本とメスカプラ2本装備で普通に2連結も出来ますし、ホースがあれば3台4台もイケます。

 

 連結コンプ持っている人は、ホースも持っているでしょうからね。




 下の単線の方は、44オス→普通の高圧オス の、変則仕様です。


 44気圧ダイレクトを、直結チャックの無いコンプに取り出し口からブチ込んで、補助タンクとして使用することが出来ます。


 当然、マックス44-44と違って、メーカーを問わないことが、利点(というより目的)です。



 これだけあれば、直結チャック装備のコンプが勢ぞろいしなくてもOKでしょう。




 toshikaneさんの連結ホースも試してみたいけど、今回は見送りました、あしからずごめんなさい。



 実験に伴い、自前のコンプにも新たに連結チャックを装備。



 

 相当な出費になりましたが、オモロイの為には止むを得ない犠牲です。もしかしたら、ご覧の皆さんのお役に立つかもしれないですし。



 雨の影響で、明日・明後日が、建前応援連チャンですので、実験してきます。


 

 思い立ったが吉日。

 兵は神速を尊ぶ。

 草履片々、木履片々。

 義を見てせざるは勇無き也。

 ためしてガッテン。


 そう、これでも僕はガテン系なのである。


 乞うご期待。



 あ、それと、今日も現場の仕事もちゃんと、やってましたからね!



〈翌22日朝追記〉


 44気圧を差した取り出し口のとなりのチャックを使用すると、釘打ち機が破損、またはホースが吹き飛ぶ危険があることに気が付きました。他でもなくtoshikaneさんのレクチャーのおかげです。事故防止措置を十分に施すように注意します。

 






論より証拠(実験その1)

$
0
0

 今日の建前応援では、タンク連結チャック装備のコンプレッサはありませんでした。


 あるのは、明日です、少なくとも3台。



 で、今日の実験。取り出し口に44気圧を繋いで、電源無しのコンプを補助タンクにする実験ですが、結果としては、使えないことがよくわかりました。


 過去に記事で読んだ記憶がうっすらありますが、やはりレギュレーターからのエア抜きが起こるので、圧が上がりません。抜ける勢いは弱いように見えても、30気圧以下で汲み上げとバランスしてしまうようです。


 toshikaneさんからしてみれば、「そりゃそうなるに決まってるでしょ!警告する暇もなくやっちゃうから、無駄な出費になったんじゃあないですか?」 というところでしょうか。


 昨日の続きで言うと、


 慌てる○○は貰いが少ない。

 急いては事を仕損じる。

 生兵法は怪我の元。

 下手の横好き。


 でも、試してガッテン出来ましたよ。



 あとは建前なので、仕事に全力投球。



 帰り道、コンプは自前の1台だけでも、ゆっくりと検証実験が出来ることに気が付きました。




 こうすればね(笑)。



 スイッチオン!


 レギュレータ表示25.7気圧(本当は2.52メガパスカル、不便!)でエア抜きが始まり、28気圧で汲み上げとバランスしました。エア抜きが始まらないタンク内圧25気圧内装モードで使えなくはないですが、意味ありませんねー。



 さて、ここでちょっと話を整理しておきますね。



 自分は、エア不足のときは他の作業をして、また溜まったら打てば良いと思います。


 でも、現場でそれをコントロールするのはなかなか難しいことがわかりました。


 エア不足で打ち続けると、特に外装板の頭残りはミスボラシイ&迷惑なものです。



 そこで、対策を検討することに。



 toshikaneさんの連結ホースは、基本、電源ありの2台を効率良く使う為に有効と思います。



 ところが、現場では電源の容量が決まっている為、(例外もありますが、多くは2回路のみ)連続汲み上げの能率にはどうしても限度があります。



 そこで、僕は電源に繋がないコンプを増設タンクとして利用することを思い付きました。


 連続打ち本数増強の為にタンク容量で対応することの意味は、要するに圧搾空気をたくさん作り置きしておいて、流量不足に陥るまでの釘打ち本数を伸ばして、作業終了まで逃げ切ろうという考え方です。一旦エアが無くなったあとは、効果が無い上に、立ち上がりが遅くなるということです。


  

 では、続きはまた明日。





論より証拠。(実験その2)

$
0
0

 えー、毎度ばかばかしい話で・・・。


 何度も説明していても、なかなかわかってもらえないので、前置きをしますね。



 僕は、溜まるまで待てばいいと思うんですよ。


 でも、待てない人が釘頭浮き浮きでパネルを打つんですよ。 嫌なんですよ。


 最終的には汲み上げ速度が電源の容量に依存すること、それと、増設タンクが釘浮きまでの間のただの時間稼ぎでしかないってことは、よくわかっていますから。




 さて、では今日の実験結果ですが、成功でした。


 エア不足問題は、解消されました。


 

 ↓ 4連結の図。 



 汲み上げ担当機は、真ん中の1250の2台です。両端の1230が
増設タンク。

 

 釘打ち機へと繋がる取り出しホースは、全部で8本で、全部使用しています。

 いつもこんな感じです。(真っ白いのは電線です)



 ↓ 4ツ又の部分。



 今日は大工が13人で、垂木留めや間柱留め、パネル打ちに野地板打ち、バラ釘打ちなどが同時進行しています。

 そんなだから、1250×2連結でも、毎回全然持ちこたえられなかったんですよね。



 で、毎回最初にエア不足になるのが、2F床パネルです、やっぱり。



 今日は、3×6尺換算で28枚を、釘打ち機90クラス3台で一気に釘締めしました。

 パネルの周長を120mmピッチで割ると、75N釘が約1500本となります。


 で、1250のタンク圧デジタル表示を見ていると、作業終了の時点で27気圧までしか下がっていなかったので、まだかなり、余裕があった感じでした。


 これが結論ですね。



 重作業時のエア供給量に不満がある人で、5連タンク機や増設タンクの購入を考えている方がもしおられたら、4ツ又連結の特注もご検討ください。直結チャック付きコンプを出してくれるお友達さえいれば、いくらか安上がりですよ。

 


 あと、日立マキタ用のメスカプラもつけておけば、使える機種が広がると思います。



 今日、一緒にお仕事させていただいた皆さんも、衝撃だったみたいでした。




 では、建前応援2連チャンお疲れさまーっす。



 (納得はできたけど、月末の請求書が恐ろしいのでした・・・)




涼しい顔の猛将棟梁。

$
0
0

 先日のコンプ4連結の建て方応援現場の話です。



 普通サイズの住宅ですが、大工が13人も。


 何故かというと、屋根形状が複雑で、大きなロフトがあって、筋交いが66本もあったから。当然ダブルの箇所も多いです。


 で、建て方当日に、間柱筋交いと金物仕舞いまで終わらせるのが、棟梁の目標だったりもします。



 ここの元請けさんは何故かいつも筋交いのプレカットをしてくれないのですが、棟梁さんは事前に間取りを見て問題を察知、勝手にプレカット業者と打ち合わせて、筋交いをプレカットにしていました。


 材料搬入のときに、それを見つけた、同じ団地内に複数ある同じ元請け現場の大工さん達がブーイング。同じ仕様の家で筋交いのあまりの多さに難儀していて、不公平だ!と抗議の電話をはじめた人もいたそうです。


「無為無策でボーっとしてるからだろ?」


 と、涼しい顔の猛将棟梁。


「プレカット業者に自腹で加工賃を払っている。現場の大工に金を払おうが、プレカット業者に払おうが、結果としてキチンとモノが出来ていれば文句を言われる筋合いは無いだろう。」


 それだけではありません。元請けさんと交渉せずに、敢えて直接プレカット業者とやり取りをしたのは何故か?


「元請けに頼んだら、言い値で加工賃を差っ引かれて、損するのが目に見えていたから。」


 ・・・だそうで。 面白いです。



 いつもは10数本の筋交いと、外壁と間仕切りの間柱を入れるのが、僕の仕事なんですが、今回は、レッカーの見通しが殆ど利かない条件だったので、無線の係を仰せつかりまして、棟が上がるまでは仕事に取り掛かれませんでした。(レッカーさんに目をつけられてしまって・・・。)


 棟が上がって、屋根仕舞、間仕切り、バルコニー、金物等、各所に手分けして、夕方までには余裕を持って作業終了することが出来ました。


 たぶん今頃はサッシも入っているのではないでしょうか。


 先月末に上棟した僕の現場ですが、今週中にも、追い抜かれることでしょう(笑)。


 

 いやまったく、かないませんですワ。


こだわり無しのチョイス無し。

$
0
0

 今日も1日頑張りました、もうフラフラです、頭もまわりまへん。


 やっとの思いで深夜の帰宅。 でも、今日は家には誰も居ません。



 そう、おかあちゃんは子供たちと一緒に、実家にお泊りに行ったんですね。


 お父ちゃんは仕事が果てしないので、晴れて1人でお留守番です。



 僕はカレーが好物なので、嫁さんはこういうときには決まって、ご飯を炊いて、パンを焼いてカレーを作っておいてくれます。


 今日の晩ご飯!



 っていうか、これで3日間食い繋ぐようにと(笑)。



 明日の朝も、カレーです。


 カレー美味しい! 大好き!



 栄養バランスもそこそこ良さそうだしね。




 そんなこんなで、食べ物にはうるさくない僕ですが、まあ、それは良いことなんじゃないかなと(笑)。


 一方嫁さんのほうも、ほとんど毎日弁当を作ってくれるので、そこは偉いと思います。



 いつでもどこでも、手早く食事が出来て、職人としては半歩リードかも。


 

 ついでにもうひとつ、嫁さんのエライと思うところは、材料や道具にお金がどんどん出て行っても、あまりグチグチ文句を言わないところ。これ、非常に助かります、はい。



 ねむい。 ちょーねむい。 もう、あとの用事は明日することにして、おやすみなさい・・・。




 

マジメにお願いします。

$
0
0

 今日は主に、連休明けの材料を加工していました。

 

 古い門の修理に使います、上手くいきますように。




 で、前から調子がイマイチの136ミリの電気ガンナを使っていて、やはり、どうも、何かが違う。


 やっぱりオカシイ。



 夜になり、帰ってきてから、定盤をもう一度よく検査してみました。


 そしてどうやら、原因がわかりました。



 写真の、マジックで書いた部分が、0.1ミリくらい高い。


 要は反り台鉋になっています。



 そのせいで、台頭を押さえたときと、台尻を押さえたときとで、切削深さが変わります。

 だから、切削作業が思うように行かなかったんです。


 他のベビー鉋の方が、正確に作業出来る。それじゃツライっすよね。



 まあ、そもそもテフロンの剥げ方がこんなモコモコ模様になるようじゃあ、イケませんわな。


 第一、定盤のステンがペラペラ過ぎるじゃろ。



 メーカーさん、オモチャじゃないのだから、もうちょっと真面目に作って下さい。お願いします。


 以上です。

今日はお休み。

$
0
0

 今日は、嫁さん方の兄弟を招いて、バーベキューしました。


 それぞれに子供がいて、ピヨピヨ従兄同士が8人賑やかです。


 玄関の靴もいっぱいです。


 



 午後になり、片付け終わったところで雨がポツリポツリ。

 

 


 家の前には、デッキにブランコ、鉄棒、こいのぼり、芝生にお花。


 手入れに多少手がかかりますが、お金はほとんどかかりません。



 ここでバーベキューしていると、傍目には優雅に見えるかもしれませんが、まあ、これが田舎暮らしの良いところです。自分でコツコツ整えていけば、だんだん良くなりますから。



 傍らに目を遣ると、アヤメだか菖蒲だかが、花を付けて見ごろです。




 庭屋さんが、石ころと低木と下草で、上手いこと、雰囲気を良くしてくれています。




 花を付けた鉢植え。


 


 裏手にはエンドウ、キュウリ、ナス、ピーマン、トマト。




 あと、レタス、ジャガイモ、ネギ、写ってないけどサトイモ。




 この地に根を下ろし始めて、はや4年。


 いろんなことがありましたが、ちょっとずつ工夫・改良して、季節ごとの生活も軌道にのってきたような気がします。



 僕にはやらねばならないことが、まだまだあるので、これで安心している場合では全然ないのですが、夢が少しずつ形になってゆくのは、大きな励みになります。









完成邸見学をする。

$
0
0

 足元が腐った門の修理してました。


 ジャッキと、パイプサポートと、クランプ、それと、屋起こし棒を使って、じわじわ~と修正です。


「待て待て!漆喰が割れるー!。」


 とか言いながらね。




 沈みと倒れを戻したら、出来るだけ元のデザインを壊さないように、補強を行います。


 (写真撮ったのですが、お客様に許可をいただいていないので、やはり、載せないことにしました。)



 まだ途中なんですが、週明けは雨続きのようで、はて困りました・・・。ま、どうしようもないですね。




 そんな土曜の夕方、知り合いの大工さんに完成邸の見学のお誘いをいただいたので、行って来ました。


 時間外にでも是非にと、誘っていただける。それだけでも、たいへん嬉しいことです。



 とてもオシャレで、アイディア満載、センスの光るお家でした。

 全体に良くまとまっているけれど、HMさんにも設計屋さんにも、真似できない、と思いました。


 負けてるなぁ・・。

 企画設計力、協力業者の力量、材料の仕入れ、加工設備、そして、右腕となる大工さん。



 うちは、5年10年くらい、遅れているでしょう。


 僕のやろうとしていること。前を走っている人を見ると、心強いような、焦るような・・・。


 

 どちらにしても、良い刺激です。



お金について考える。

$
0
0

 最近、お金について子供に聞かれて、以下のように説明しました。でも、そのうちに忘れてしまったときのために、ここに書き留めておきます。



 まず、お金は道具です。



 その本来の機能を簡潔に言い表すと、「債務・債権を記録保存し、証明する。」ということになります。


 これだけです。



 「債務」というのは、人に何か物資や財をもらったり、サービスを受けたりしたときに発生します。

 

 「債権」は、逆に、それらを与えたときに、得られます。



 お金を利用することによって、物々交換や口約束に比べて、ずいぶんスムーズ・公平に取引を行うことが出来るので、世界中で長らく採用されています。



 ところが、欠点もいろいろあって、例えば、正当な持ち主以外の人であっても、使うことが出来てしまう為に、お金の強奪や窃盗などという、ズルっこも、発生してしまいます。



 本来は、財やサービスを提供した人が、その価値のぶんだけ、「債権」を行使出来るのが、理に適っているのですが、そういう仕組みは残念ながら、未だ発明されていません。


 そのせいで、単なるお金の分捕り合いに血道を上げるのが、当然のように思ってしまう人も、出てきてしまいます。それを仕事と呼ぶ場合すら、あるほどです。


 

 では、一万円札に価値があるのは何故でしょう。それは、みんながそう思い込んでいるから。(政府の信用があるから、とも言いますが、同じ意味です。)


 それだけのことです。


 実際には、飾るほど綺麗でもないし、メモ用紙にするにも余白が少ないし、お尻を拭くには硬すぎるし、原価は20円ちょっとの紙切れですから。


 で、昔は金貨があった。じゃあ、金なら本当に値打ちがあるのかというと、これも、みんなが価値があると思い込んで欲しがるから、そう見えるだけ。まあ、電子部品に欠かせなかったりするので、紙より価値が高いかもしれませんが。


 だから、子供たちよ。お金を、神からの遣わされ物のように、勘違いしないようにしてくれ。くれぐれもね。

 崇拝の対象としては、まったく適当ではないんです。


 (「崇拝」というのは、「お金さえあれば・・・。」という、考え方のことですね。)


 インフレーションでお金の価値がどんどん下がるという経験をしていない人が、僕も含めて、現在ではほとんど大多数になってしまったので、お金の価値は不動だ。と勘違いしている人も、多いのです。



 そういうわけで、道具ですから、上手に使って、うまく付き合って下さい。


 そのやり方は、なかなか奥が深いようで、お父さんにもよくわかりません。



 最後に。ここ最近、計算機と通信技術のめざましい発展で、電子決済が普及しました。それによって、お金は、紙切れから、電気信号だったり、モニター上の数字に変わりました。

 移動も一瞬で出来るようになって、ヘッジファンドとか、株の小刻みな売り買いとか、変な商売が生まれました。


 つまり、「お金」は、その道具としての機能に、また新しい欠陥を抱えた、ということです。



 今後、その問題点が形を変えてだんだんと表に現れて来て、お父さんも、君たちも、そんな中を生きていくことになるでしょう。


 

 未来では、もっと良い仕組みが発明されているかもしれません。でも、その前に、良くも悪くも、いまの仕組みを良く理解して下さい。その為に、少しは勉強すること。


 ここからが最も肝心ですが、勉強と言っても、いまの仕組みを法令の範囲内であれこれ利用して、お金の分捕り合戦に勝つことが、目的ではありません。そういう人が頭が良いとか言われて幅を利かせているかもしれませんが、お父さんは、君は一体何を勉強してきたのか!と、叱りつけたくなります。


 そうではなくて、つまらないことに振り回されず、自分が本当に意味があると思える仕事に力を尽くせるようになる、人のために役に立てるようになる、その為にするのが、勉強だと思います。


 勉強したら、自分なりの見解を持って、出来るだけフェアに立ちまわって欲しい。



 その結果としてなら、お金がたくさん集まってくるのは、良いんじゃないでしょうか。使い方をきちんとすればね。


 いまの知識でお父さんがわかるのは、このへんが限界かな。 



 





 


 

玄能たち。

$
0
0

 自分の書いた記事を読み返してみて、文字ばっかりの記事はやっぱりつまらないかもー、と思いました。


 そこで、大工さんらしい記事を、写真付きで書こう!と。


 でも、使えそうな現場の写真はないし。


 そこで、玄能の写真を載せてみることにしました。



 

 普段使っているのが、これです。



 ヤマキチ型というらしい。


 120匁である。 柄はグミです。



 95%くらいの作業は、こいつが担当していると思います。



 銘品ではありませんが、選りすぐりです。




 車の道具箱を漁ると、これより大きいのは2丁出て来ます。



 右が120匁で、真ん中は先切槌の150匁、左がダルマの180匁です。



 先切槌は建前用で、90~125くらいまでの釘に調子が良いです。

 長細いので、垂木や隅木の向こう側に釘を打つのにも、適しています。


 ダルマは、刻み用です。

 握るのが楽なように、他に比べて柄の元側が曲がって太くなっています。

 あと、極端に面が広いので、かなりしくじっても、鑿を外して怪我をする確率は低いです。



 小さいのは、3丁出て来ます。



 左端が120です。その右となりから順に、100、80、チビです。


 100は、以前メインで使っていましたが、はぐれ大工さんに影響されて120に替えたので、控え選手になってしまいました。


 80は、焼き板とか羽目板の釘(25~45くらい)を、たくさん打つときに使います。

 下地が逃げるような条件のときは、僕は重い玄能では、うまく打てません。


 この80は、親方が最初に持たせてくれたやつで、僕が初めて握った玄能です。



 チビは、天井の鋲釘や、カリクギですね。



 昔、このチビ玄能を見た、とある工務店の2代目の若さんに、


「何だこのふざけたオモチャみたいなのは。こんなもの何に使うんだ?」


 と、言われたことがあります。 ちゃんと使うんだってば。



 他には、こんなのがあります。



 木槌は、仕込みの固い鉋を殴るときに使います。鉄で殴るとかわいそうだから。

 

 あと、柔らかい木に鑿で化粧の穴を掘るときは、木槌が疲れなくて良いです。軽く握って、ヘッドスピードで叩けるので。


 

 仮枠槌は、拾ったやつを修理して使ってます。コンクリ釘やその他、玄能を傷めたくないようなときに。


 石頭は、ハツリ用です。




 ところで、玄能の鏡は、傷めたくありません。


 時々砥いでます。



 傷があると、汚れが溜まるし、木殺しに使うとき、具合が悪いので。


 あと、新品はとりあえず削って丸みをカスタマイズしないと、やはり木殺しに具合が悪いです。



 他には、ゴムハンマもあったりします。間柱や捨て枠を叩くのに良いです。


 

 さて、どれが一番お高いでしょう? (ちなみにどれも、1万円以下ですよ。)















鑿(ノミ)たち。

$
0
0

 昨日の玄能に引き続いて、今日は鑿で。


 車に鑿巻きは3つあって、普通の鑿、へんてこ鑿、叩き鑿に分けてます。


 へんてこ鑿は、コテ鑿とか、逆コテとか、バチ、2段コテ、床はりなどです。


 

 これは普通の鑿。


 


 これに全部入ってます。他に組鑿とか持ってません。


 帆布のまきまきです。あおりがあるので抜け落ちなくて良いのですが、キンキンに砥いだ鑿がすぐに布を突き破ってしまうので、ポケットの底にいちいち詰め物をしなくてはいけません。めんどい。


 紐でくくると緩むので、ゴムで束ねてます。

 

 


 中身はバラバラ、いろんなのが混ざってます。


 1分と2分は、100円で買いましたが、ちゃんと切れますよ。


 


 1分も真っすぐ砥げますが、カッコ悪いので砥ぎ方は見せられません。


 



 これは、親方がいちばん初めに持たせてくれた8分で、未だに持ってます。


 


 何も教えてもらえないまま、見よう見まねで砥ごうとして、返りを取ろうとキング800に裏を当てて、えらく怒られましたっけ。懐かしい。



 その数年後、ある現場の終わりに、この一本だけは、親方が新品を買ってくれたものです。


 


 7分です。中途半端ですが、メチ掘りに丁度良いのです。


 このノリゾーというやつが、とても良く切れるもんだから、それからというもの、新しい鑿を買うときは、ひたすらノリゾーでした。


 


 この寸2とか9分もそうですね。



 中習いで入った工務店にいた頃は、ガシガシ叩きまくったので、傷んだ柄を一度、挿げ替えてます。



 そこを出てからは、使う機会もめっきり減りました・・・。



 使いやすくてハズレが無いので、まわりでもノリゾーを買い求める人が次々出て来ました。

 

 やがて正直に全国区で人気が出たらしく、今は高価になりました。


 

 この9分は、そのうちで唯一のハズレです。




 良く切れますが、とても刃こぼれし易くて、てんぷら油で200度くらいで煮ても変わりません。


 手がかかるので役立たずですが、何故か妙に捨てがたく、未だに持ち歩いてます。



 その後、あちこちに行って、いろんな大工さんと出会い、他にも色々と良い物を見聞きしました。そんで、他の鍛冶屋さんの作も少しだけ買い足しました。


 

 でも、趣味で買い集める余裕もないし、あまり多く用意しても、結局よく使うものは決まってくるので、自然淘汰されました。巻き巻きに入っているものと腰の3本で、持っているモノのほとんど全部となります。


 良く切れる鑿は、桧の木口を突くと、ヌルッという感じで下りて、仕上がったような切り口になります。あと、節を叩いた後でも、また突いて使えたり。刃先が白くなるくらい傷んでも、妙に喰い付きが良かったりします。そのくせ、砥ぐときは砥ぎ易くて、すぐ砥げちゃう。


 不思議ですが、たま~に、そんなやつに当たります。


 要は、勝負どころで頼りになって、手間を取らない道具が、良い道具ですね。



 でも・・・はっきり言って、最近たいして穴も掘ってないです。いかんなぁー。









出撃4時間前!

$
0
0

 日付が変わってから帰宅。


 ストレス解消のため、ブログのコメントに返信をして楽しんだら、こんな時刻になってしまった。




 今週は、いろんな人の凡ミスを回復するために、一体何人工、動きまわったんだろうか?


 まあ、逆の立場になるよりは良いけど、お仕事ですからね、しっかり頼みますよ。



 あーあ、黙ってりゃ良いんだけど、こぼしちゃった。 さー寝よ寝よ。

休みたい。

$
0
0

 今週の水曜日のこと。 自分の現場は一時ストップして、仲間の要請で約束していた建前応援に。


 足場と脚立とが不十分で、バンザイしたような格好で固いプレカット材を叩いて叩いて、背中がもうガチガチです・・。



 ここの棟梁さん、見た感じかなりの、ご年配。お仲間も同年代で、上にあがれるのは僕を含めて3人の応援部隊のみ。



 レッカーさんもかなり年配で、人間の頭上の高さまでワイヤーを巻き取ることなく旋回するので、材料や鉄のフックがブンブン襲って来て、素早く避けるのにかなりの集中力が必要・・・(笑)。



 屋根まで出来て一日が終わり、今回呼んでくれた仲間の大工さんが、ひとこと。


「本当にありがとう、理想的な進み具合で、助かったよ。」


「いやいや、お安い御用・・・って、人数足らんわ!!」



 棟梁さんも、


「屋根まで終わるとは思ってなかったから、上出来だ。あんた、次も呼ぶからよろしくな!」


(まだまだやる気満々なんですねー。)


「いやぁ、順調にいって良かったですね、ところで御父さん、いくつになられますか?」


「80歳、あっちの人も同い年。」


・・・・。


 お見それしました。 参りました。 すみませんでした。・・僕あと40年現役続行出来るかなー。




 その翌日は、現場作業+職人さんのミスの回復+その他 に忙殺されて、深夜に帰宅。お酒を飲まない僕は、自棄ブログにボヤキを入れて、3時前に寝る。


 

 その4時間後にはまた出勤です。金曜は、段取り上、新築現場に1日詰めて作業する必要がありました。マイペースを守って、とにかくミスしないように一日を無事終了。自分の現場なので、仕事量を気にする必要は無し。体は痛いし、眠いし、気分が悪い。


 相棒の大工さんが楽しい人でそれが救いでした。でも、


「今日はいつになく、体が重そうで、らしくないですね。」


って、言われちゃった。・・・それで良いのです。理由は3行ほど下でわかります。



 帰宅し、何もせず、朝まで泥のように眠ります・・・・。



 そして今日の朝6時!


 建前応援に出動!!



 今度は人様の現場なので、疲れたような動きというわけには、いきません。


 そして、この通り、無事生還しました(笑)。 何とか乗り切ったー。



 そういえば、今日もコンプレッサー4連結しました。

 

 2F床パネルは余裕。

 

 外壁パネルと野地コンパネが同時施工になり最もエアを消費する午後2時頃、50~65クラスの釘打ち機5台が断続的に連打+90機が3台散発で、圧力不足になることはありませんでした。




 さて、もうちょっと、余裕を持った動きが出来るようになりたいものです。


 今少し収益性が改善されるなり、事業が軌道に乗ったら、いろいろと選択肢も増えると思うのですが・・。



 とにかく、故障が一番いけません。


 嫁子もいるし現場もあるので、倒れるわけにはいきません。


 来週こそは、もうちょっと見直して、やり方変えます。



 とりあえず、従来からの良い習慣、日曜日は極力仕事で動かないこと。これは、4年前に倒れたとき以来ほぼ出来ているので、明日は休みます。


 

 あ、でも明日は、町内のドブ掃除ですね。


 あ! マズイ、長靴と鋤簾を倉庫から持って帰るの忘れました・・・。しまった・・・。



 ・・・ほかに打つ手なし、これから取りに走ってきます。ではでは・・・。

 

 

 あ、ところで、画像も入れときますね。



 ノミ巻きその2、叩き鑿。



 ノミ巻きその3、ヘンテコ鑿。


 中身は次回で。

鑿(ノミ)たち その2。

$
0
0

 えっと、車載の鑿巻きのふたつ目は、ヘンテコのみです。





 中身をみると、蟻桟や大入れの底取りなんかに使うコテ鑿。



 


 ご存知、床はり鑿。




 

 その床はり鑿の登場で失職した、2段コテ鑿。




 あと、狭いところにも入るので時々便利な逆コテ鑿。


 



 それから、角が鋭角の穴を掘るときに必要な埋め木ノミ。



 右のはバチ鑿と言うのかな。


 バチ鑿は狭いところに届くことの他に、材に喰い込んでも抜けやすいのが特徴です。


 叩き鑿は、同じ理由で、バチまでは行かなくても、刃先よりも肩を絞ってあると使いやすいですね。


 そういうのを作ってみたら、案の定使い良かったですよ。




 余談ですが、職人さんが替えの利かない白木仕事で失敗したときに、埋め木で対応することがあります。


 「かたさんごめん、これ、何とかなる?」


 「はいはい、やってみます。」


 夕方、ひとり居残って埋め木仕事。



 翌日、失敗した本人が見て、「あれ何処だったっけ?」 となると、成功ですね。


 「まったく、お前は埋め木で食っていけるよな。」


 「いやいや、お金もらったことありませんから。手間代いただけるんですか?」


 「・・・・・・。」



 役には立つけど、まったくお金にならないのでした。




 これは、砂や鉄に当たる可能性が高いときに犠牲になってくれる、特殊鋼のノミです。



 砥石が受け付けないので、砥ぐ手間が非常にかかり、不経済で普段は役に立ちませんが、とにかくパリンパリンに硬いです。でも大欠けはしにくいです。グラインダーで砥いでOKなので、サンダーで砥ぎながらハツリ仕事したこともあります。




 続いて、叩き鑿。


 


 コーキングガンよりずっと長くて、デカイですね。



 ご覧の通り、ほとんど使ったことが無い新品が何本もあります。



 そう、刻み仕事が無いんですね。


 道具が仕事を呼んでくるという話も聞きますので、昨年、思い切って穴屋とか寸6とかを新調してみました。願いを込めて。



 

 この1寸2分の叩き鑿は、柔らかくて砥ぎ易いのに、とても長切れする不思議なやつです。

 

 「神治」って銘が書いてありますが、あまりメジャーではないと思います。




 全体にニスが塗ってあってあまり見栄えがしないというか、名刀のオーラを出していないやつなのですが、きっと腕の確かな鍛冶屋さんだろうと思います。



 鉄っていうのは、つくづく不思議です。


 能書きだけでは何にもわかりません。


 時間ができたら、フリマとか蚤の市とかで、勘を頼りに、古い良いものを探してみたいですねー。



















ほとんど信用出来ない。

$
0
0

 1週間くらい前のことでしょうか。


 ふとしたことで見かけたニュース。


 ドイツの名門、ハイデルベルク大学の研究グループが、STAP現象の確認に成功した、のだそうです。詳しい説明は省きますが、” 研究の価値 = 大 ”であると、結論付けているようです。



 STAP現象自体について、僕は何もわかりません。


 でも、僕が知っていること。それは、この、既成事実を覆すようなニュースを、大方の新聞や週刊誌が、記事としてまともに取り上げなかった、ということ。狂ったように叩くだけ叩いたので、都合が悪いんですか。


 そもそも、当初から保身のための幕引きに必死だった理化学研究所のおじいさんの態度が僕は気に入らなかったので、ざまあみろと言いたいところ。だけど、新聞記事にもならないとは。絶句します。


 死人まで出たんですよ、わかってますか、報道関係の人たち。


 

 その数日後には、ES細胞の盗難事件が、不起訴処分になったと報じられました。


 いい加減な被害届というか、理研によって告発されはしたものの、嫌疑不十分だとか何とか。

 いわく「窃盗事件の発生自体が疑わしい。」って、・・なんじゃそりゃ? ちょっと、マジですか!


 バッシングのさ中には、如何にも小保方さんが盗んで使ったかのように報道されてましたから、訂正記事を出して自分達の尻拭きをきちんとした方が良いと思うのですが、こちらも新聞には載らず。


 

 もし、研究成果を外国にプレゼントしてしまう結果になったら、誰がどのように責任を取るのでしょう。焦って博士号をはく奪した早稲田大学さんは、どんな対応を取るのでしょう。報道が無くて、世間の目が向かないと、救いがないような気がします。



 カネになると思えば群がって、人権は蹂躙。 自分に都合が悪い情報は、隠す。



 これでは昔の 大本営発表 から、進歩がないんじゃありませんか。



 僕のような何も知らない民百姓は、公平な報道が無いと、目隠しされてしまって、何が何だか訳がわかりません。



 残念。 怖い世の中です。 



引っ越しか?

$
0
0

 最近、アメーバブログを使っていると、あなたの”ブラウザは古いので、サポートされていません。”って表示されるようになりました。 動作を保証しませんよと。


 で、ブラウザをバージョンアップしようにも、既にOSに対しての最新版なんですね。


 じゃあ、OSをアップデートしようかと。


 このパソコンはまだそんなに古くないけど、Vistaです。ところが、アップデートしようにも、今度は搭載のCPUが対応していないのだそうで。


 つまり、めでたくPCを買い替えない限り、ブログを続けられる保証がないわけです。



 出て行け!と言われたような気持ち・・・。



 ・・・・引っ越し? 


 

 そんな暇もなし。

Viewing all 778 articles
Browse latest View live