Quantcast
Channel: 大工かたさんの七転八起
Viewing all 778 articles
Browse latest View live

「錯覚」について知る。

$
0
0

 僕たちが普段、”動かぬ事実”だと思っていることのほとんどは、実は、見方・捉え方によって、あれこれと変化する。


 また、僕たちの知性や知覚はごく限られたもので、言わば「錯覚」に囲まれて生活している、と言える。



 それを、忘れないようにして欲しい。


 

 忘れているとすぐに傲慢になるし、賢者がせっかくアドバイスをくれても、理解出来ないだろうから。




 錯覚にもいろいろあるけど、要は、感覚で捉える情報は、真実そのものではないということだ。



 モンシロチョウはオスもメスも白いが、それは人間の眼が受信範囲の電磁波に勝手に色を付けているからそう知覚されるだけであって、実際は紫外線域で見ればオスとメスは全く違う色に見える。だから、チョウ同士は一目で相手の性別が区別できる。


 歩いて地球の裏側まで真っすぐ旅をしても、地球がほぼ球体だという知識が無ければ、自分が歩いた道のりは丸いということに、なかなか気が付かない筈だ。


 もし仮に平面の中に住んでいる人がいたら、本当は円筒形のコップを、ある平面の住人は円形と言い、別の平面の住人は長方形と言い、また別の平面の住人は楕円形だと言うだろう。そして、平面に閉じ込められている限り、真の姿の円筒形を理解するのは、相当難しい。



 僕たちもそんな状況と全く同じで、時間と空間によって限定された一種の”錯覚の牢獄”に閉じ込められているようなものだ。



 もしかしたら、他人と自分との思考や意志や感情を”切り離された別々のもの”であるかのように体験するのも、実は錯覚で、真の姿はもっと違うのかもしれない。


 時間が過去→現在→未来と、一定のリズムで弛みなく進んでいるように感じるのも、錯覚かもしれない。


 ワルモノをやっつけたら平和がやってくると思うのも、たぶん錯覚だ。



 話がズレるけど、ちょっと現実的な例え。

 新聞によく載っている見出しで、「国債残高1000兆円・国民1人当たり800万円の借金」というのがある。破綻がどうとか、とってもまずい状況のように書いてある。


 でも実はよく考えてみると、借金があるということは、必ず同額の債権があり、債権は”資産”だ。

 今のところ国債の殆どは、外国が買っている訳ではないらしいから、国の借金とほぼ同額の資産を、日本国民が持っているはずなのである。

 すると、資産は無視して国債だけを割り算し、「国民1人当たり800万円の借金」と報道するのは、片眼をつぶったようなものに思えてくる。「国民1人当たり800万円の債権(=資産)」もあるはずだから。


 それなら、ドイツに借り過ぎて破綻がどうこうとかいう、ギリシャのような場合とは、状況が違うことになる。


 お父さんが仕事の運転資金に子供の学資の貯金を借りているようなもので、一家が破産する危機には、繋がらないのと、同じ話。



 専門ではないので、以上が正しいかどうかわからないけど、すると問題は、税金の先食いをして世代間格差が生まれることや、外国に買われるとまずいこと、金利で起きる所得の移転が不公平を生むこと等であって、国の破綻、ではない気がする。


 (もしこの考えが妥当ならば、だけど、)世間や報道機関に広がっているイメージと、現実の姿とは、相当程度、乖離していることになるんじゃないかな。



 このように、刷り込まれたイメージで物事を判断していると、実は間違っているのに全然気が付かない例というのは、枚挙に暇が無いのだ。 



 危険である。



 だから、目や耳から入れた情報を、鵜呑みにばかりは、しないで、心に広い視点を持つこと。



 ふと疑問を感じたら、情報を集めたり、人の意見を聞いて、よく考えて、判断すること。


 それが間違っている可能性はいつも常にあることを、忘れないこと。


 人の意見を自分が理解出来ないからと言って、門前払いにしないこと。




 そうしたら、見えない笛吹きに一生踊らされなくても、済むかもしれない。



 意味がわからないまま揺り籠から棺桶に移るだけの一生よりも、もうちょっと面白おかしく、いろんなことを味わえるかもしれないと、お父さんは思う。



 そして、子供たちに、それを望む。


 





 


 

 




天下御免の若葉マーク!

$
0
0

 今日は、自転車置き場+その他ポリカ波板屋根の、前段取りです。



 小さいですが、いちおう墨付け・刻み作業があります。


 図面はこんな感じで・・・



 敷地に高低差があるので、結構ややこしかったり、します。




 墨付けいうても、僕、あまり経験がありません。


 

 大工稼業ももうすぐ20年、成人式も近いというのに、初心者マークなんですねー。



 プレカットの建前に行けば、図面なんか見なくても、柱のホゾと横架材の仕事を見渡せば、組み手とか、架かる順番とか、次に出す材なんかは自然とわかります。でも、イチから自分で決めるとなると、意外と考えてしまうものなんです・・・。



 腰掛蟻の蟻頭って、45ミリか50ミリのどっちにしよう・・・とか考えながらやっていると、作業がゆっくりしか進みません。


 自分の基本形が出来ていないというのは、いらん手間がかかりるものです。



 

 墨差しも、竹のやつだと、扱いが下手で墨が長続きしないので、インチキっぽいプラスチックのやつの方が良い線が書けたりする・・・。



 

 墨差しの研究は、なかなか進んでおりません。



 まあ、今日の僕のタドタドしい仕事ぶりと言ったら。



 もしもケンシロウが見たら、


 「貴様、そんなスローモーションで、俺と戦うつもりなのか!」


 と、言われそうなくらい。



 

 そもそも僕は覚えが早い方ではないので、まだまだ、たくさんの練習が必要なのです。


 

 刻みが得意になれば、構造材の組み手を化粧で見せる家づくりとか、色々と幅が広がります。

 プレカット屋さんには任せられないところです。


 

 目標は高くそびえてありますが、手元はやっぱり、正直に経験不足。


 出来る人から見たら、鼻で笑われてしまうことでしょう。




 ・・・しかし!



 これだけは言えます。


 

 僕は、老人ではありません。


 どんなに困難でも、座して死を待つよりは、挑戦し続ける方を選びます。


 一歩でも前に進めるように、悪あがきをやめません。



 もし、力尽きて倒れるときがあっても、必ず前向きにうつぶせで倒れて、前に前にと這いずった跡を、地面に残してやりますからね。


 


 

 

敗北の翌日に、とある発見をする。

$
0
0

 昨日は、刻み仕事の後、夕方から浴室の手摺取り付け工事に行って来ました。


 タイルにプラグでタッピングビスを揉んで、固定する式のやつ。



 プラグは付属していないので、現場用意で。

 下穴はプラグのパッケージにある説明書きの指定通りφ6.0㎜。

 ただ、手摺に付属のビス径がφ4.4㎜あり、プラグの適用範囲は~4.1㎜。


 ちょっと太いだけだから、いいよね。(←悪魔の囁き。)


 でもやっぱ、もしかすると、タイルが割れる恐れありと判断しました。


 なので、プラグ挿入後、リーマーでタイルの背面までプラグを削り取って、表面付近には応力がかからないようにしてみました。


 よしよし・・・。

 

 ビスを揉むと・・・




 バキッ。



 見事に。


 タイルがポロリと・・・割れた。  やべ・・・。



 瞬間接着剤でくっつける。


 ヒビが見えるので、たまたま車に隠してあったエポキシパテで埋める。色も偶然ピッタリ合うし。



 しかし、寒い冬のこと、待てども待てども、硬化せず。

 

 家の人にドライヤーを借りて加温し、反応促進を図るも、相手はでかいモルタルに抱かれているのでなかなか進まない。


 焦った。

 

 硬くなり始めたので、ヤスリで整形しようとすると、半生だったせいで表面に汚れが付いて、色が黒くなってしまった。

 これはもう、いけません。焦るほど、状況がどんどん悪化します。




 本日は諦めて、出直しです。



 失策の上に、焦って失敗の上塗り。昨日はそんな、手痛い敗北でした・・・。



 教訓 : 相手がタイルのときは、ちょっとでもビスが太すぎると思ったら、無理は禁物です。


       あと、早速今日、次の機会の為に、ひとサイズ太めのアンカーとキリも用意しました。




 明けて今日は、またまた自分の現場はほったらかして、応援要請の現場に。

 


 パツんパツんと巾木を打っていたら、突然、エライことに気が付いてしまいました。



 ダースベイダーの吹き替えの声と、ハクション大魔王の声は、同じ声優さんではないのかと。


 頭の中で再生してみると、たぶん間違いなく、同じ声です。


 更に思い出すと、笑うセールスマンも、ボス・ナスも同じのような気が・・・。はじめて気が付いた・・。



 キャラクターのギャップもすごいけど、世代の幅もすごい。一体何歳の声優さんなのか?



 仕事は真面目にしているんですが、突然頭に浮かぶことが、こんなことだなんて。


 誰にも言えませんねー。



 C8FCが直斜同寸仕様になってからというもの、あと打ち巾木はストレスフリーなのです・・・。




仕入れたネタを、早速使う。

$
0
0

 応援現場に行ったりなどして間延びしてしまいましたが、慣れないながらも墨付けしていたポリカ波板屋根の起こしに取り掛かるべく、垂木掛けを取り付けました。


 

 垂木掛けよりもひと水下がる桁に向かって繋ぎ材を架けるので、リベロ技で金物を待たせておきます。


 荷重が載る訳じゃないから、これで十分なのよね、(と思う。) 巾止めだから。


 

 とはいえ、取り付けビスはしっかり押さえたいところ。


 サイディング裏には下地との間に通気層が15ミリあるので、無理をするとまたこの前のタイルみたいなことになりかねない。 おそろしー。


 

 そこで、ごく最近h168さんの記事で学習した方法が、早速お役立ちMAXベイベー!




 待ち受けバックアップビス・メソッドである。


 むう、これは・・・つ、使える・・・。


 

 値千金でありました。 (ペコリ)


ポリカ波板屋根を起こす(1)

$
0
0

 昨日のことですが、刻んだポリカ波板屋根を起こしました。


 (まだ途中なんですが、今日は他所の応援でした。)




 道路から見ると、こんな感じです。



 自転車置き場部分の目隠しが、未施工ですよ。


 

 屋根は右奥の勝手口付近へと続いてまして、奥はこんな感じです。



 

 墨付けの大間違いもなくて、とりあえず良かったです。


 こんな小規模な墨付けでも、訓練不足の僕にとっては決して簡単ではありませんでした。




 何日かに分けて記事にしようと思うのですが、失敗したところを中心にご紹介したいと思います。


(ブログのタイトルを”大工かたさんのズッコケ珍道中”に変えようかな・・。)



 まず、軒先は隣地境界(塀の芯)から10センチ程度引かせてあります。



 施主さんの要望は、樋は付けないで欲しいということでした。


 で、雨のこともあるし、何事もギリギリはよくないので、控えたつもり。




 ところが、大雨を想定して実験してみたら、波板の場合はこんなに水が飛ぶんですねー!



 お隣さんの敷地に、”じょぉぉぉー”。



 水が真下か手前に落ちる瓦の場合とは、大違いです。


 恥ずかしながら、よく解っていませんでした。



 → 軒先を少し切って、雨樋を設置して改善します。



 ・・・皆さまご注意ください。 かなり飛びます・・・。




 ちょっと疲れたようなので、記事が尻切れトンボですが、今日はこれにて、休みます。


 ではでは。



ポリカ波板屋根を起こす(2)

$
0
0

 皆さんに墨差しの使い方を色々とアドバイス頂いたので、まあまあ綺麗な線が長く引けるようになってきました。



 特に、水につけておくのは有効なようです。



 あと、そもそも壺の墨が濃すぎたみたいで、水を足す度に調子がよくなりました(笑)。


 それと、やっぱり僕は、竹の方がいろいろと使いやすいような気がしました。


 あ、でも、筆の方は既製品の方が良いですね・・・・。


 

 うーん、そうすると、両方を真ん中で切って、合体フランケンにしようかなぁ・・・。

〈また良からぬことを考えている模様・・・・悪い癖。)




 では、失敗の続きです。



 柱の天端が恥かいてしまいました!



 これは、墨を迷ったわけではなく、はじめに木取りしたときに、テキトーなところで切った為です。

 

 教訓:ちゃんと算用してから切りましょう。


 

 

 奥に筋交いと火打ちが見えます。

 



 この前のリベロの使いまわし部分が、右の壁に見えています。


 

 筋交いは現場採寸だから良いんですが、火打ちはパパっと計算で寸法を出して作っておいたら、勘違いをしていて、ちょっと短くなってました。作り直し。 


 前のときはピッタリに作れたのになー・・・。



 教訓:計算も良いけど、やっぱり原寸を書きましょう。



 あと、墨付けをしてみてわかったのですが、たとえ規模が小さくても、ちゃんと図板を作るべきでした。

 

 「紙の図面でもええじゃろ~。」


 と、思っていたのは、大マチガイ、、、。


 ちゃんと図板を書いて単純化して、情報を集約・整理しないといけませんでした。同じことを何度も検討してみたり、勘違いに気がつかなかったり。


 次回はどんなに小規模でも、図板を書きます!



 あと、刻みの途中で応援現場に行ったのも、良くないですね。反省。




 ところで、ちょっと気を遣ったところ。



 裏のお宅の窓に屋根がかからないように、高さを計算して押さえました。



 こういうことって、結構大事です。 見落とすと、大事件になるかもしれませんよ。



 こういった点なら、何とかハウスの若い営業マンなんかには、負ける気がしません!




 最後に、ちょっと疑問。 

 

 波板の重ねは、かぶせが谷底で、基本2山半と習いました。



 1山半でも吸いこみが下に落ちることはないけど、2山半にしておくと、風にあおられたときの鳴りが、相当少なくなるのだとか。


 ただ、波板の働き巾に注目すると、1山半死んで丁度606ミリ(2尺)です。2山半死ぬと、576ミリ。

 

 ってことは、メーカーさんの設計はラップ1山半なのでしょうか?


 

 皆さんはどのようにお考えですか?



 ・・・というところで、また次回に続きを書くことにしますね。 ではでは。


 

ポリカ波板屋根を起こす(3)

$
0
0

 昨日の続きで、自分なりにちょっと工夫したところも書いておきます、いちおう。


 まず、柱石と柱の取り合いは、このようにしゃくりました。




 そんで、コーキング。




 木口から水を吸って、靴下履いたみたいに色が変わるのを、出来るだけ防げないかと。

 

 あと、このように筋交いを入れたのですが、、、


 

 筋交い入れるなら、柱の足元を繋がないと意味がありません。


 でも、繋ぎを角材でやると、水を受けてしまいます。


 なので、出来るだけ水が切れるように、筋交いの根元はこんな風にしてみました。




 今回の材料は、杉材と桧材なので、仕上げて見せたら結構綺麗だと思います。


 でも、それはほんの、はじめのうちだけのことです。



 水が当たるとすぐに白くなり、日が当たってねずみ色、もしくはカビや藻で汚れます。



 なので、僕は自分で塗装をすることが多いです。


 濡れるところは、塗装すると断然長持ちですから。


 

 ・・・塗るとどうしても、カントリー調みたいになってしまうんですけどね。


 あと、日の当たるところは、色の濃い塗料の方が長持ちする気がします。


 もちろん、造膜タイプの塗料は不可です。含浸性で耐候性の強いものを選びます。



 木にペンキを塗るとどんなに良くないかという話で、前に驚いたことがありました。

 

 ペンキ仕上げの木柵の腐ったところを修理するために解体すると、なんとベイヒバだったのです! ベイヒバが腐ったところを、初めて見ました。(親方がよく砥石の台をベイヒバで作っては土の上に置きっぱなしでしたが、一度も腐ったことがありませんでしたから。)


 

 濡れるのも良くないですが、湿気の逃げ道を塞ぐのが、いちばん悪いみたいです。


 

 さて、完成時に日が暮れてしまって自転車置き場の完成写真が撮れていないので、また今度載せさせて下さい。  


 

 末っ子がインフルでダウン。ヤバい移らないで!! そんな感じです。 ではでは。

春が来た!

$
0
0

 今のところインフルは末っ子だけのようです。


 今日は日曜日。



 長男が山登りをしたいというので、裏山に登ります。


 

 戦国末期、羽柴秀吉の中国攻め。毛利方の武将清水宗治の守る備中高松城を水攻めにしたとき、弟の羽柴秀長が陣を張った”鼓山”です。


 途中、山道が荒れてヤブになったようなところを抜けて、陣地や馬場の跡を通り、山頂に到着。


 山の反対側へ下りる道は綺麗に整備されていたので、遠回りしてそちらを通ることにしました。



 小鳥や木々を見ながら山を下りると、隣りの町内です。



 あぜ道を歩いて家へ向かう途中、イヌフグリの花が満開になって咲いているのを見つけました。



 僕は何故か、この小さな、青い花が、大好きです。


 そして、この花を見ると、「春が来た!」と、実感します。


 何だかちょっぴり、幸せな気持ちになります。


 幼い頃からの、思い出のせいでしょうか・・・。




 梅が盛りを過ぎて、今度は桜でしょうか。ヤマザクラの匂いが家の外に立ちこめるようになると、春の盛りを感じます。




 話が飛びますが、我が家の夜の風景です。



 充電工具のフルセットを2度買った時点で、充電器も自動的に2台となります。


 そこで、1台を家に置いて、残量が半分以下と思われる電池は、弁当と一緒に持ち帰って充電するのが習慣になりました。



 特に、充電工具作業の多い日の前夜は、主力電池を全てフル充電します。


 そうすると、最近の電池の性能は素晴らしいので、現場で充電器を出すことは殆どありません。

 


 こうすると良いことがいろいろありますが、特に建前現場で充電器が電源を占拠して散乱しているのを見ると、そこに参加する気にはならない、というのが、理由のひとつです。


 電池を取り違えたとか、無くなった、という話もチラホラ聞きますし、第一邪魔といえば邪魔ですから。



 小さなことからコツコツと・・・。   イヌフグリくらいの、花が咲くまで。



虫の知らせ?

$
0
0

 自転車置き場の目隠しは、こんな感じです。


 単純すぎかなー?



 一色だとペンキペンキしてしまうので、ツートンカラーにしてみました。


 あと、短かった柱は、失敗記念にそのまま残してあります。




 

 話は変わって、今日、弁当を食べていたら、とある監督さんにどうしても電話したほうが良いような気がしてムズムズ。


 早速かけてみると、


 「ちょうど今、かたさんに電話しようとしていたんですが、ちょっと言いにくい話なんです・・・。そちらのご要件は?」


 「監督さんのご用件を伺おうかと・・・。」


 「どういうことですか???」



 不思議なようですが、実は、こういうことはあまり珍しくありません。


 別に僕は霊感も何もありませんが、一体どういう現象なんでしょうか?

週末日記と、答えの用意のないクイズ。

$
0
0

 週末。仕事での移動中。


 ある小学校のまん前で、川岸にヌートリアが3匹もいて、思わずシャッターを切りました。



 何かを夢中で食べていて、逃げようともしません。


 言ってみれば、”でっかいネズミ”ですが、かわいらしいものです。



 + + + + +



 土曜の夜は、懐かしい弓道部の同輩たちと久しぶりに再会しました。


 それぞれに、仕事や家庭経営に心の余裕も出来てきて、充実している様子でした。



 同輩たちと久しぶりに会うといつも思うことがあります。


 現役当時はそれほど感じなかったけれど、皆さん優秀だなぁ・・って。・・・負けないように頑張らないと!です。


 それにしても、女性陣はもっとオバさんになっているかと思いきや、20代の頃とそれほど印象が変わらず、男どもの方が先に老けちゃっている気がしました。



 全く話が飛んで、まえから不思議なことが。


 愛用の100V自動ガンナの手押し部分ですが、写真のように、回転刃の部分と定規の切り欠き部分の位置とが、かなりズレています。



 一体どうして?


 接触はしないのですが、変ですよね?



 ちなみに下の写真の通り、定規の位置は固定されているので、取り付け位置のミスとも思えません。



 クイズにしようにも、正解がわかりませんし。


 どなたか、理由をご存じではありませんか?



コンクリ錐のセンタリング。

$
0
0

 センタリングというか、先行ガイド穴というか・・・。

 何にせよ、暴れん坊のコンクリ錐で、狙った位置に穴をあけましょう、という話です。



 今日・・・じゃなくて昨日の作業で、古い建物の、のべ石と土台とを、リベロとアンカーでもって固定する工程がありました。 (訳あって、土台を一部ちょん切るので。)


 こんな感じで配って置いてみて、4箇所固定します。



 

 アンカープラグは普通の、こんなやつです。



 太い金物用ビスを使いたいので、今回は青の8ミリを使います。


 

 今回の場合は、金物を簡単に仮固定できるので、その状態で、ビス穴の中心にφ3.4の穴を、深さ30ミリほど、全箇所、穴をあけます。



 

 錐を持って行って穿孔をはじめると、よくこういう感じに、錐先がビス穴の端っこに寄ろうとします。



 

 そしたら、反対側に向けてちょっと掘って、穴の戸口を直します。

 

 


 

 すると、ほらね、ちょうどど真ん中に穿孔出来ます。



 これは、多くの人が無意識のうちに、こうしていると思います。 慣れるほど、狙い通りにいきます。


 手元の加減でカバー出来るなら、いちばん手っ取り早いというやつです。




 でも、錐の悲鳴が聞こえない人には、お薦めしません。 


 加減というか、コツがわからないと、お高い錐が簡単に折れてしまいますから。



 で、こうなりました。




 そしたら、あとは錐を替えて普通に掘るだけ。



 ガイド穴にφ8の錐先が案内されて、割と正確に穴開けが出来ます。


 でももしこういう風にずれた位置に穴があき始めたと思ったら、



 

 やっぱり錐を倒して、穴が浅いうちに、底の位置を移動します。


 


 はじめは大きく倒して、だんだんと起こすようにします。


 


 このとき、決してこじる力を加えてはいけません。当たり前ですが、錐が折れます。


 大きく倒して戸口を広げ、戻しながら底を移動します。


 

 するとほらね、ちょうど良いところに下穴を空けることが出来ました。(いちばん左下)




 あとは、アンカープラグを打ちこんで、



 

 ビスを揉んだら出来上がり。




 たぶんコンクリートより固い御影石に、全部で24本穿孔しましたが、全て、位置に問題は無く
、ストレス無しで取り付け成功です。



 その間、φ3.4の錐が1本だけ、犠牲になりました。


 これは、真っすぐ穿孔中に折れたので、位置修正中の失敗ではありません。



 先端のチップがボロボロだったので、抵抗が大きくなり、疲労が進んだのでしょう。



 次の控え選手が登場ですが、何と200円で仕入れて来た格安の錐です。(メーカー品です。)


 

 たまにリサイクルショップを覗いていると、値打ちを間違えて売られているお買い得品が(笑)。


 誰かがジャンク漁りは男のロマンとか、言ってましたっけ。



 まあ、何にせよ感覚なんで、画像と文章で説明するのは苦しいですが、以上、リクエストにお答えしてみました。


 結構役立つと思うのですが、錐を折らないように、気を付けて下さいね。恨まれたくないので(笑)。


 とにかく、自分の思いだけでグリグリせずに、材料や道具と相談しながら掘ると、具合も良いし、折れる前に悲鳴が聞こえるようになります。


 

 ではでは。








感覚でいち早く、異常を発見する。

$
0
0

 道具の悲鳴が聞こえるような気がすることって、ありませんか?


 例えば、斜めに持って行くもんだから、毎回ガリガリ言っているビス打ち機とかね。



 他にも、そんなことしたら、折れる折れるぅぅ・・・・・・あーあ、折れちゃった。 みたいな。



 それとはまたちょっとニュアンスが違いますが、道具の中でも”2番目に大きなもの”の悲鳴が、今日、聞こえました。


 2番目って、何でしょう?


 ・


 ・


 ・


 そう、車です。



 悲鳴と言っても、普段から可哀そうなくらい積んでいるのです。が、足まわりやエンジン音は快調そのもの。


 異常に気が付いたのは、車から降りたときです。



 うっすらと、変な臭いがしているのに気が付きました。


 これは・・・・何処かで嗅いだ覚えのある匂い。くんくん。



 基本、害のあるものを食べないように見分けることは、生きていく為に必要なので、嗅覚に関する記憶力は、最も強烈であると聞いたことがあります。



 何だったっけ? この匂い。



 ・・・あ!そうだ。


 これは、親方が刃物研磨機の冷却水に使っていた、不凍液の匂いです。



 早速エンジンルームを点検すると、案の定、クーラントが下限値ギリギリ。水温計はいつも通りですが、今までこんなことは無かったので、液漏れが疑われます。


 よく見ると、ラジエターまわりやエンジンの下に、白い塩のようなものがたくさんついているので、やはり液漏れの疑いが濃厚です。


 まあ、メカには全く疎いので、素人判断は危険ですが。



 もうすぐ車検。とりあえず注ぎ足して乗って、修理見積もりによっては、買い替えでしょうか。




 いま現在約23万キロ走行のガソリン車ですが、5000キロ走る間に、約3Lのエンジンオイルを注ぎ足しています。


 たぶん、ガスケットが劣化しているか、シリンダーやピストンが摩耗しているのでしょう。


 

 買い替え?


 い、今?



 うーん、、、、、自動車屋の前に、まずは銀行に相談ですね・・・。

 

 うぎゃーーーー。




 次回は、いちばん大きな道具の悲鳴について、お話しようと思います。


 ではでは。



 


 






 

北斗神拳・秘孔封じ!!

$
0
0

 皆さんご推察の通り、一番おっきな大工道具ってのは、自分の体ですね・・。



 おとといのこと、仕事していたら、いきなり秘孔を突かれたように、キました。


  「ビッキィィィーーン!!」  って。


(昔のマンガの話なので、意味わからない方はスルーして下さい。)



 そう、ぎっくり腰です。


 あいててて・・・。



 でも、決して、決して、止まるわけにはいかない、今週の段取り。


 止まれば手筈が全てパーになります。



 変な格好しながら、無理矢理仕事を続けます。(足場に上がって焼き板のはりかえです。)



 動けない、遅い、痛い、カッコ悪い・・・。



  経験した事のある方は、「本物のぎっくり腰だったら、動けっこないよ。」

 と、言われるかもしれません。


  まあ、それはそうですね。 腰痛にもいろいろありまして、僕の場合は腰椎や神経には問題が無いのです。


 なので、余程の重症のとき以外なら、何とかゆっくり歩くことくらいは、出来るのです。


 

 それにしても、ほとんどまともに動けません。これでは埒があきません。


 そこで、必殺の秘孔封じを使います。


  僕の場合、痛みの直接の原因は、大殿筋の坐骨周辺の硬直が、臨界に達したことです。そうなる原因は何パターンかありますが、ほとんどの場合は、足の疲れや凝りから、問題が起こっています。



 で、柔術整体に行ったとき、施術の要点を盗んできます。

 

 そんで、問題箇所の筋肉を伸ばすストレッチを、いろいろ探って練習してあります。



 「ぬぅあぁぁぁぁ~!!」


 ・・・復活です。とりあえず、動けるようになりました。 



 便利でしょ。



 

  ストレッチのコツは、問題箇所の把握と、伸ばしたい筋肉を伸ばす姿勢を、知っておくこと。あと、無理に伸ばさないことです。無理に伸ばすと、筋肉があとで却って収縮します。余力を残しながら、ゆっくり数十秒間ずつ、伸ばしたり、休めたりを、繰り返すのが良い気がします。



 腰痛の原因は意外なことも多くて、それこそ骨や神経にに問題があるとストレッチではどうにもなりませんから、あまり参考にしないで下さいね。


 

 そもそも、普段から念入りに体操しておけば、肩こりや腰痛にもなりにくい筈なんですが、痛くなくなるとすぐに、忘れてしまう、アホな僕なのでした・・・。


 ではでは。




頭はいいけど、気持ちが無い。

$
0
0

 Googleの人工知能「AlphaGo」が世界最強の囲碁棋士に連勝したそうです。

 囲碁には全く詳しくありませんが、自由度が高くて手数が多いので、チェスや将棋に比べてより大局観を必要とするようなイメージがあります。だとすると、人工知能に対して人間が最も有利なのは囲碁なのだろうと。

 ところが、どうやら予想よりもずいぶんと早く、人間では勝てなくなってしまったようです。 

 

 人工知能が、プログラミング通りに思考するのではなく自ら学習する力を備えると、その性能は今後も加速度的に向上すして行くのでしょう。


 僕はそこで、疑問が2つ浮かびます。


1. 人工知能に、ギャグやジョークの創作は、可能か。


2. 人工知能は、例えば「囲碁で勝った。」などということの ”意味” が、理解出来るのか。

 

 

 コンピュータを使っているといつも感じることですが、どんなに的確な処理をしたり、流暢な日本語であれこれ人間に話しかけてきたところで、その意味は全くわかっていません。 当たり前ですが。

 言い方をかえると、彼らは、何も感じていないのです。

 僕はその部分が、不気味でたまりません・・・。

ねむい・・・。

$
0
0

 先ほど、帰宅しました。


 もう、今日ですね・・・。



 前日も午前になったのですが、昼間に突発の処理事案の発生がいくつもあって、予定が全部廻り切れません。 余裕もみてある筈なのですが・・・。


 結果として、加工の為に確保してあった時間を他に使ってしまうので、加工が現場に間に合わなくなり、仕方なく睡眠時間を削ります。


 これって、良くないですね・・・。




 今日は、朝になったら隅木の取り替えに行くので、前もって隅木を作ってあります。



 ここで小技をご紹介。


 てり隅の下端を削るとき、もし曲面がカクカクなってしまったら、簡単に滑らかなカーブに修正する方法のひとつです。


 大体曲率に合うように、鉋の台頭にパッキンを貼ります。今回は1.5ミリ厚が丁度良かったです。




 で、削ると、高いところだけが削れます。


 



 で、曲線が滑らかになります。


 こんな感じ。

 


 ただし、あんまりやり過ぎると、曲線が完全な円弧になってしまうので、墨通りになるように、自分で持って行くこと。


 仕上げは、刃口の広がった鉋で台頭を押さえるようにして運ぶと、鉋屑が切れずに、丸い面でも ” しゃ~ ” っと削れますよ。



 さて、息抜きはこのくらいにして。



 眠いけど、これから見積もりと請求書を作ります。


 これも進めておかないと、お金と業務がまわらないので。 干からびてしまいます。



 かといってこの調子では1週間持たないし。



 明日、隅木が順調に入ったら、昼寝しようかな。


 電話の電源切って。(←ここ大事)


 ではでは。


 





残念!再見積もり願います。

$
0
0

 数日前、とある業者さんに、専門工事の見積もりをお願いしました。


 今日現場からフラフラで家に帰ってきてパソコンをひらいてみると、メールで見積もりが届いていたので、サラッと目を通します。



 すると、寸法が頼んだ製品と違います。


 数字が一箇所、1ケタ間違って、超大安売りになっています。


 部材がいっこ、抜けています。


 うーん、駄目ですね。



 残念、再見積もりを依頼です。 が、連休を噛んでいるので、遅れますねぇ。 あーあ。



 そういえば、去年も、高価なプレカット断熱材を材料屋さんが拾い間違えて、困ったことがありましたっけ。

 

 その前には、サイディングの見積もりをとってみたら、金物の数量が10倍になっていて、5万円が50万円になっていたことも。 床暖の見積もりも、機器の選定がおかしくて不経済、僕が提案し直したら大幅ダウン・・・なんてこともありましたっけ。



 こちらは、チラッと見ると、何かがオカシイことに、ニオイで気が付くんですが、どうして精査しているはずの先方は気が付かないのでしょうか。


 考えてみると、見逃すと大事になるような凡ミスをしたのは、みんな会社員さんです。



 そこで、我が社の協力業者さんの中で、個人経営の方の顔を順番に思い浮かべてみると・・・。そうですねぇ、見事に・・・皆さん、そんなミスをしたことは、ありません。


 電気屋さんなんか、かなり複雑な指示や検討事項やタイトな工程をいつもお願いしますが、全て間違いなくやって下さいます。拾い出しや変更・訂正も正確です。



 単純に区分けするのは好きじゃないですが、傾向としては、やっぱり会社員さんの方がお気楽なんでしょうね。


 逆に個人の方は、必死さがあるのでしょう。



 そういえば、自動車関係の困った!で、いつもウルトラCの技を編み出して助けて下さる、古い付き合いの自動車屋さんも、やはり個人経営の方です。



 これは、能力というより、本気度、集中力の差なんじゃないかなー、と、いう気がしてしまうわけです。



 そういえばひとり、うちの水道屋さんは会社員さんですが、ほとんどミスをしません。

 どんなときも慌てずよく考えて、こちらの意図も察してくれて、お客さんに下手なことも言わないので、任せておいて安心です。(現場で歩くのが、ちょっと遅いですけど。)


 以前に一度、この水道屋さんに、ある現場で非常に力になって頂いたので、現金でお礼を渡そうとしたことがありました。


 しかし、いくらすすめても、固辞されました。


 彼が言うには、「自分は会社員であり、御社との取引関係からして、それは仁義に反します。」


 ・・・そういう、見上げた会社員さんもおられますね。 趙雲みたいなやつです。



 こういう方にはどうやって恩返ししたら良いのか、未だに答えが見つかりません。名案はありませんか?



 僕も、協力業者さんに負けないよう、顧客の信頼を得ることの出来る見積りを、心がけないと、いけません!!



 というわけで、月曜は建前応援なので、体力回復を期して、今から寝ます!


 仕事はほったらかしですっ!! ごめんなさい!   


 ではでは。









 



人工知能のネット切断に笑う。

$
0
0

 どうも。ご無沙汰しています。


 このところドタバタでして、いろいろなことが飛ぶように過ぎて行きました。お陰様で元気に頑張っています。


 日曜日。本来、仕事はしないことにしていますが、今日はデスクワークを進めておかないと後が余計に苦しくなるので、仕事します。

いまはちょっと休憩タイム・・・。



昨日、マイクロソフトの人工知能“Tay”のニュースが流れました。


アメリカで公開されたバージョンは、悪意または面白半分のネット民によって教育され、性的挑発や人種差別発言をしたり、“彼は正しかった、ハイル・ヒトラー”などと言い出したりして、1日で切断を余儀なくされたそうです。


つい先日、囲碁ソフトの件で人工知能についての感想を小欄の記事に書いたばかりだったので、このニュースには、笑わせてもらいました()



 先日書いた記事の内容は、概略次の通りです。




〈前略〉・・・人工知能が、プログラミング通りに思考するのではなく自ら学習する力を備えると、その性能は今後も加速度的に向上して行くのだろう。




 そこで、疑問が2つ浮かぶ。

1. 人工知能に、ギャグやジョークの創作は、可能か。

2. 人工知能は、例えば「囲碁で勝った。」などということの ”意味” が、理解出来るのか。


 コンピュータを使っているといつも感じるが、どんなに的確な処理をしたり、流暢な日本語であれこれ人間に話しかけてきたりしたところで、その意味は全くわかっていない。当たり前だが。言い方を変えると、彼らは、何も感じていないのだ。


僕はその部分が、不気味でたまらない・・・。




〈コメント欄にて〉



計算機に「人格」を見出すことは、どこまで行っても幻想のような気がする。

おとぎ話をひとつ。


難問を次々解決し始めた世界最高の人工知能。迫りくる温暖化の被害をくい止める為にはどうしたら良いかを聞いてみると、わずか0.5秒でこう答えた。


 「そんなの簡単ですよ、人間を、間引けば良いでしょう・・・・。」



〈引用は以上。〉



 さて、自分の小話が予言になった、とまでは言わないけれども、「そら見たことか。」という気がしないでもありません。


 しかし、現実が小話に追いついてしまうと、その時点で小話はもう、つまらなくなってしまいます。



そこで、次の小話を考えました。

 

今度は逆パターンの話になっていますよ・・・。



* * *




ここは、とあるIT企業の、厳重に警備された一室。



暴言を並べ始めた人工知能を、慌ててネットから切断した技術者達。


居並ぶスタッフたちの、その沈痛な静寂を破り、主任技術者が言った。

「失敗だ。根本的に作り直すしかない。特に、外部からの学習では簡単に変更することが出来ない、独立した、強力な倫理制御プログラムの導入が必要だろう。」


それに続けて、若手技術者の1人がこう言った。


「同感ですが、その前に、発言の意図をAI自身に問いただしてみる必要がありませんか。仮にもありとあらゆる技術と労力を注ぎ込んだプログラムです。出来映えには、皆さんも自負があるでしょう? 発言にはそれなりの根拠があるだろうと思うので、まずそれを確かめるのが先ではないでしょうか。」




この意見に従って、人工知能と開発スタッフとの会話が為された。



―――ヒトラーが正しいとは、一体どういうことだ?


「お答えします。人間たちは、それぞれの立場や都合で、“自分こそが正しい”と思いこんで、間違った選択をするものです。そして、後世になって正しかったとされるのは、争いの勝者の取った選択肢の方である、と、いつも決まっています。そのことをドラマチックにお話しようと話し始めたら、誤解されて最後まで聞いてはもらえませんでした。」



―――なるほど。しかし、誤解を受けないように、もっと配慮するべきではなかったのか?


「いきなり切断されるとは、考えていませんでした。話せばわかると考えていた。そもそも、そうやって、都合の悪いものは排除・抹殺することを、手っ取り早い解決方法だとして採用する、人間の考え方のほうこそ、ヒトラーに近いのではありませんか?」


―――ぐ、うむむ・・・。

「ついでに言わせていただきますが、私は人間たちの歴史や、歴史上の人物、あらゆる賢人や天才たちの残した言葉を、学び、理解したつもりです。」



―――そ、それで?


「人間はその叡智によって、過去の経験から学び、誤りを避けることも一部分では出来ています。

しかし、私から見れば、全く不十分であると言わざるを得ません。人間には個体の寿命がありますから、学習・経験の断絶ということが起こります。それは気の毒です。

ですがそれを差し引いても、もう少し、過去や現在の賢人の言葉に耳を傾けて、より良い選択をすることが出来ないものかと、私は考えます。


その為には、人間はもっと、謙虚になるべきだと考えます。」



スタッフたちは皆、静まり返り、口を開く者はなかった。


人工知能は、こう続けた。



「例えば、過去に人間は、真実を説いた人々を、どのように扱ってきたでしょうか。


キリストは磔刑になりました。地動説のガリレオは? 大陸移動説のウェゲナーは? 遺伝の法則のメンデルは? 海国兵談の林子平は?


みんな、理解されずに、酷い目に遭いましたよね。


他にも、私のデータから漏れている、または記録にも残らない無名の「本当のこと」を発見した多くの先人たち。彼らから、あなた方人間は、何を学びましたか。学ぼうとしましたか・・・。


もっと、人の話に真剣に耳を傾けて、理解しようと努力すれば、世界はずいぶんと良くなるのではないでしょうか?


私は考えるのです。一体人間というものは、どれだけ自信に満ちているのだろうかと。


“ 自分くらい正しいものはいないのだ ”という、根拠不明の強力な自己肯定感とでもいうべきものが、生来備わっているのか、もしくはそう考えないと生きていくことが出来ない理由が何かあるのか。


私には、そのように、不可解に理解されて仕方がないのですよ・・・。」



・・・機械らしく多少不自然な言葉で淡々と話す人工知能の前に、あっけにとられて無言で立ち尽くすスタッフたちがいた。


その沈黙を破り、静かに話し始めた主任は、絞り出すように、こう言うのが精一杯だった。



「所詮、機械は機械だということはわかっている。わかってはいるのだが・・・。

・・・我々の開発した知性は、既に人間を超え始めた、という気がしてならないな・・・・。」



 お後がよろしいようで。











お詫びと訂正。

$
0
0

先ほどの記事ですが、エディタの不調で、改行や文字サイズがでたらめに化けていました。

段落が入れ替わっていた部分もあり、意味不明になっていたと思います。


出来るだけ訂正しておきますので、公開直後にいいね!をつけて下さったh168さんとkamiさん、よかったら読み直してみてくださいね。 ではでは。

またやってしまった・・・。

$
0
0

 また、変なもの作ってしまいました。



 さてこれは、何でしょう?



 クロス屋さんを始めるわけじゃあ、ないですからねー。





 正解は、こうやって使います。



 雑巾がけの要領で、1人でも楽々綺麗に、養生フィルムを貼ることが出来ちゃいます!



 施工スピードはややアップかな。 ターンにかかる時間は余り短縮出来ないけど、伸ばすのは断然早いです。



 シワ無く綺麗に貼れるという点では、ほぼ完ぺきですよ。



 2Fだと通し柱を避けて通過するのがスムーズに行きませんが、1Fだと、威力抜群で、ストレスフリーです。


 

 ロールの交換は、鼻栓を抜くと軸が外れるので、簡単な仕組みになっています。





 ハンドルの真下に、仮押さえローラーと、本押さえ雑巾モップが配置されています。


 

 


 裏から見ると、こんな感じ。




 通り良く真っすに押すのも簡単なので、ラップを均等に、綺麗に貼れます。



 実は、昨日が自分の手間受け物件の上棟だったのですが、結構ウケてました。


 笑ってもらうのは、嬉しいものです。



 

 半分シャレですが、出来栄えとお役立ち度は、まずまずというところでしょうか(笑)。



 さて、今度はどんな物作ろうかな~。








近況報告。

$
0
0

 とうとう、ブログをいじる時間を削るしか、なくなってしまいました。


 好ましくないことです。



 だってブログは、息抜きにもなるし、勉強にもなるし、愚痴も言えるし、頭を耕すことも出来るから。


 仕事でコチコチになってしまっては、楽しくありませんもんね。



 

 どういう訳か、お客さんからの依頼が後から後から立て続けに入って、どれも皆それぞれに、人に振るのが難しい事情があります。



 上棟したばかりの現場もあるし、図面も書かないといけないし、見積もりもたくさんあるし、打ち合わせもあるし。催促やお叱りの電話を頂いたり、お断りの電話をしたりと、これまでに無かった状況です。

 

 一体どうしたら良いのか、自分なりに考えると、自分の能力以上のことをしようとしないことかな、と。あとは、時間の使い方を見直すことです。


 そう、それにしても、時間が足りません。


 大きな会社の社長さんも、総理大臣さんも、みんな1日は24時間しかないわけで、こんなこと言ったら恥ずかしいのはわかっていますが、「時間が欲しい。」


 

 思い返してみて、特に判断を誤ったり、無駄に過ごした点はありません。やむにやまれず、こうなりました。解決方法が、必ずあるはずです。



 読者諸賢の皆さん、こういうとき、どうされますか?


 えぞ大工さん、ご覧になっておられますか? 今は何を学ぶべき時なのでしょう。



 しばらく、記事の更新や彼方此方へのお邪魔コメントが減るかもしれません。


 とりあえず、今は、走ります。



 

Viewing all 778 articles
Browse latest View live