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Channel: 大工かたさんの七転八起
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工夫の余地は常にある!

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 若い大工さん(見習い歓迎)を雇いたいのですが、なかなか見つからずで、相変わらず、ひとり工務店やっとります。


 そんな僕が経営哲学とか言うと、鼻で笑われてしまいそうですが・・・いちおう、規模は小さくとも、毎日が判断の連続なので、考え方にそれなりの根拠が無くては、とてもやっていけません。



 そんなお題目の中のひとつで、以前からときどきこのブログにも書いていることがあります。



 それは、 「取引相手に損をさせない」 こと。  出来れば、得をさせてあげたい。


 言い換えると、「いかにして相手に儲けさせるか」ということを、常に考えて商売しています。



 変ですか? 変じゃないですよ。 



 理由は簡単で、相手が、みんなが、こう考えてくれたら、きっとみんな儲かってハッピーになるから。


 そんで、「みんなにして欲しいと思うことは、まず自分からやりましょう」と、子供の頃から習ってます。


 だから、やるんです。



 ただし、その為に自腹を切っていたのでは、当然、すぐに潰れてしまいます。なのでここで、頭を使うなり、努力をするということが、必要になってくるわけです。


 

 その覚悟さえ出来れば、今より、もっと工夫できることは、なんぼでもあります。その気になれば、毎日のようにでも見つかるものです。


 

 難しいことではありません。



 例えば、いま取りかかっている手間受けの工事では、現場から出るゴミの処分費用を今まで以上に減らして、元請けさんの経費を節約しようと、取り組んでいます。


 まず、旧来同様でしたが、ゴミ箱を作って、ポイポイ入れるときに、勝手に分別出来るようにします。箱が4つで、廃プラ混載、木くずベニヤくず、燃料木、ボード、です。


 


 綺麗な木くずは燃料として、引き取り手に渡します。これで相当、ゴミ箱の嵩が減ります。

 

 ボードは、詰め方で嵩が減ります。


 ベニヤのくずも、同様です。


 廃プラは、特にビニル類を袋に詰めて、膨らまないようにします。


 他に、段ボールは折りたたんでヒモで縛って、廃品回収に出します。



  で、土台引き時に設置した2基のゴミ箱の中は・・・


 



 木くず入れは、木くず鋸くずベニヤのみで、まだ底の方だけです。


 廃プラも、まだまだ入りますね。


  

 産廃の引き取り賃も安くはないので、効果はあるでしょう。


 更に、収集業者がヤードで分別するにも、既に殆ど分別出来ているので、手間が助かるハズです。



 ちなみに、現場で仕事しながら分別することによる余計な手間は、殆どゼロと感じます。



 この作戦の弱点は、せっかくここまでやっても、大工が逃げて仕上げ工事になった途端、各業者さんが空き箱や梱包の養生材なんかをフカフカの混ぜ混ぜでカンカンに放り込んで、すぐに山盛りにしてしまうことです。

 

 それを強力に指導する権限は僕には無いし、そもそも現場に居ないので、ここから先が未完成ですねー。何か編みださないと。



 まあ、要するに、我田引水の綱引きは、疲れるし、面白くないから嫌いなんですよ。



 出来るだけ譲って、アイディアをしぼって、しかも自分も損しないようにする。



 日々そのようにしていると、いざ自己主張しなきゃいけないときにはですね、控え目に言っても、ちゃんと真剣に耳を傾けてもらえるものです。


 そういった僕のやり方とか、工夫でお互いに得をしていることとか、それがよく理解出来ない人とは、適当に距離を置けば、問題ありません。



 いまさら、我慢してまで、面白くない人と一緒に仕事するのは、もうやめた! って感じですか。




 自分のことはよくわかりませんが、ひとりで仕事しているぶん、だんだんと変人になっていってる気が・・・・。それも親方の資質?(笑)。


 


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