センタリングというか、先行ガイド穴というか・・・。
何にせよ、暴れん坊のコンクリ錐で、狙った位置に穴をあけましょう、という話です。
今日・・・じゃなくて昨日の作業で、古い建物の、のべ石と土台とを、リベロとアンカーでもって固定する工程がありました。 (訳あって、土台を一部ちょん切るので。)
こんな感じで配って置いてみて、4箇所固定します。
アンカープラグは普通の、こんなやつです。
太い金物用ビスを使いたいので、今回は青の8ミリを使います。
今回の場合は、金物を簡単に仮固定できるので、その状態で、ビス穴の中心にφ3.4の穴を、深さ30ミリほど、全箇所、穴をあけます。
錐を持って行って穿孔をはじめると、よくこういう感じに、錐先がビス穴の端っこに寄ろうとします。
そしたら、反対側に向けてちょっと掘って、穴の戸口を直します。
すると、ほらね、ちょうどど真ん中に穿孔出来ます。
これは、多くの人が無意識のうちに、こうしていると思います。 慣れるほど、狙い通りにいきます。
手元の加減でカバー出来るなら、いちばん手っ取り早いというやつです。
でも、錐の悲鳴が聞こえない人には、お薦めしません。
加減というか、コツがわからないと、お高い錐が簡単に折れてしまいますから。
で、こうなりました。
そしたら、あとは錐を替えて普通に掘るだけ。
ガイド穴にφ8の錐先が案内されて、割と正確に穴開けが出来ます。
でももしこういう風にずれた位置に穴があき始めたと思ったら、
やっぱり錐を倒して、穴が浅いうちに、底の位置を移動します。
はじめは大きく倒して、だんだんと起こすようにします。
このとき、決してこじる力を加えてはいけません。当たり前ですが、錐が折れます。
大きく倒して戸口を広げ、戻しながら底を移動します。
するとほらね、ちょうど良いところに下穴を空けることが出来ました。(いちばん左下)
ビスを揉んだら出来上がり。
たぶんコンクリートより固い御影石に、全部で24本穿孔しましたが、全て、位置に問題は無く
、ストレス無しで取り付け成功です。
その間、φ3.4の錐が1本だけ、犠牲になりました。
これは、真っすぐ穿孔中に折れたので、位置修正中の失敗ではありません。
先端のチップがボロボロだったので、抵抗が大きくなり、疲労が進んだのでしょう。
次の控え選手が登場ですが、何と200円で仕入れて来た格安の錐です。(メーカー品です。)
たまにリサイクルショップを覗いていると、値打ちを間違えて売られているお買い得品が(笑)。
誰かがジャンク漁りは男のロマンとか、言ってましたっけ。
まあ、何にせよ感覚なんで、画像と文章で説明するのは苦しいですが、以上、リクエストにお答えしてみました。
結構役立つと思うのですが、錐を折らないように、気を付けて下さいね。恨まれたくないので(笑)。
とにかく、自分の思いだけでグリグリせずに、材料や道具と相談しながら掘ると、具合も良いし、折れる前に悲鳴が聞こえるようになります。
ではでは。